待ち人
君はあの子を待っている
私は春の野花のよう
君のため咲きたいのに
君はあの子を思い出してる
私は夏のひまわりのよう
君だけ見つめているのに
君はあの子を望んでいる
私は秋の虫たちのよう
君のため歌っているのに
君はあの子を忘れない
私は冬の雪だるまのよう
君だけ笑わせたいのに
君は今日もあの子を待っている
君は今年もあの子を待っている
さみしそうな声を
嬉しそうな笑顔を
きえそうな背中を
世界中でわたしだけのものに
出来たならいいのにね
わたしは君のためお利口でいたいから
何事もないふりで笑うのです
まだ世界中であの子だけのもの
馬鹿な君のことを好きだ
わたしは悲しくなんかないよ
君が心配するような弱い人じゃない
だから、君は思う存分あの子に恋して
思う存分あの子の良いところを思い出して
わたしに話してくれればいい
あの子は嫌いだけれど
あの子を好きな君のことは好きだ
わたしは悲しくなんかないよ
なにか希望があるかと言われれば
真っ先にあの子を思い出にしてくださいと
紙いっぱいに大きく書いて渡したいけれど
不器用で人を傷つけてしまう君
女の王道の様な駆け引き女子に
ふり乱されてしまうアホな君
本当は寂しがりやで怒り虫な君
わたし、君に運命を感じたんだと言ったよね
あまりにも直球で君は椅子から落っこちた
わたしは自分を試してる
君を一生の人にしたいんです