ぐらのうた、ぐらのまいにち

morigura.hatenablog.com

待ち人

君はあの子を待っている

私は春の野花のよう

君のため咲きたいのに


君はあの子を思い出してる

私は夏のひまわりのよう

君だけ見つめているのに


君はあの子を望んでいる

私は秋の虫たちのよう

君のため歌っているのに


君はあの子を忘れない

私は冬の雪だるまのよう

君だけ笑わせたいのに


君は今日もあの子を待っている

君は今年もあの子を待っている


さみしそうな声を

嬉しそうな笑顔を

きえそうな背中を


世界中でわたしだけのものに

出来たならいいのにね


わたしは君のためお利口でいたいから

何事もないふりで笑うのです


まだ世界中であの子だけのもの

馬鹿な君のことを好きだ


わたしは悲しくなんかないよ

君が心配するような弱い人じゃない


だから、君は思う存分あの子に恋して

思う存分あの子の良いところを思い出して

わたしに話してくれればいい


あの子は嫌いだけれど

あの子を好きな君のことは好きだ


わたしは悲しくなんかないよ

なにか希望があるかと言われれば

真っ先にあの子を思い出にしてくださいと

紙いっぱいに大きく書いて渡したいけれど


不器用で人を傷つけてしまう君

女の王道の様な駆け引き女子に

ふり乱されてしまうアホな君

本当は寂しがりやで怒り虫な君


わたし、君に運命を感じたんだと言ったよね

あまりにも直球で君は椅子から落っこちた


わたしは自分を試してる

君を一生の人にしたいんです